NSX一般公道試乗。見えてきた美点と欠点、販売問題も
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:望月 浩彦
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高速を降り、ワインディングセクションに入る。ここでスポーツプラスを選択するとダンパーが引き締まり、排気系のフラップが開いてエンジンのサウンドも一段と高まる。単体で507ps、システムで581psを発生するパワートレーンは、電気モーターのアシストを効果的に使いつつも主役はあくまでエンジンというキャラクター。1.8トン弱というウェイトのせいか、581psというスペックから想像するほどの浮き世離れした加速はないものの、7500rpmまでためらいなく一気に回りきる軽快感と気持ちのいいサウンドはさすがホンダエンジンと納得できる仕上がりだ。
走り慣れない一般道ということで終始抑え気味のペースで走ることにしたが、それでも重心の低さが生みだす安定感と、低ヨー慣性モーメントによる回頭性のよさが手に取るようにわかった。もちろん、そこにはトルクベクタリングを行うスポーツハイブリッドSH-AWDの効果も織り込まれているのだろうが、今回の試乗環境において、トルクベクタリングは縁の下の力持ちとして黒子に徹していた。感覚的には、4本のタイヤを路面にギューと押しつけながらそれぞれのグリップを上手に使い分け、一筆書きのような安定したコーナリングをとんでもなく高い領域まで保ってくれるというイメージ。ここまで安心して踏んでいけるとなると、次はサーキットに持ち込んでさらに上の次元での実力を体感してみたいと思った。
最後に苦言をひとつ。日本への割り当て台数がわずか100台ということで、早くも2年待ちと言われている。年産約2000台という生産キャパを考えると100台は少なすぎる。さらに問題なのは、予約をしにいったお客さんのフォローができていないことだ。僕の知人は昨年ディーラーを訪れ購入意思を伝えたが、詳細が決まっていないとのことだったので連絡先を伝えて帰ってきた。しかし発売後のいまなおそのディーラーからの連絡はないままだという。
2000万円オーバーのクルマを買う人はたいてい他にもクルマをもっている。彼も「待つのはいいんですよ。でも連絡すらくれないなんてあり得ないですよね」とあきれ顔。他にも同じような扱いを受けた知人が二人いる。発売直後にオーダーが殺到するのは当然で、問題はいかに継続的に売っていくか。興味をもってくれている人をつなぎ止め将来の販売に繋げるかが成否の鍵を握る大きなテーマになるわけで、いまのやり方はかなりもったいない。本気で作ったクルマなのだから、どうか本気で売っていただきたいと思う。
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